ロードショー 1980年12月号
ファンタジック・アルバム

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今月のカバー・ガール
1961年1月24日、水瓶座生まれ。『今のままでいて』で、さわやかなエロチシズムを発揮。1年後の文芸ロマン『テス』で演技開眼した19才のエレガンス。


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ファッショナブル・ナスターシャ
「イングリッド・バーグマンの顔とブリジット・バルドーの肉体を持った80年代最も有望な新スター」と、ヨーロッパの人々はナスターシャを形容しました。うれいをふくんだ瞳、すじのとおった鼻、ふくよかな唇。スウェーデン美人を思わせる整った容貌には、一種たおやかなクールさがただよっています。しかしドレスの下には豊かなプロポーションが息づいているのです。すずやかな表情の奥にひそむ激しい情熱。ナスターシャのそんな個性が、愛に傷つく18世紀のヒロイン“テス”に凝縮されています。


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プライベート・ナスターシャ
1961年1月24日、西ベルリン生まれ。父親は、怪異な容貌で知られる性格俳優クラウス・キンスキー。その父の影響で、13才ごろから映画に出演するようになりました。16才の時、演技を勉強するためアメリカに渡り、有名なアクターズ・スタジオで学んでいます。『テス』のロマン・ポランスキー監督と知り合ったのはそのころで、彼がナスターシャをアクターズ・スタジオへ行かせたのだそうです。やがてヨーロッパへ帰り、イタリア映画界にデビュー。第1作が、マルチェロ・マストロヤンニと共演の『今のままでいて』(79年)でした。ついで、ポランスキーの『テス』に主演し、ヨーロッパの映画界に新しいシンボルが登場したと、話題をさらいました。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語はペラペラ。去る8月25日に初来日。現在の恋人は、ポランスキー監督といわれています。


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フィルモグラフィ・ナスターシャ
『今のままでいて』でナスターシャが演じたのは、まだ17才にもなっていないローマの女子学生。彼女は、親子ほども歳がちがう男性(マルチェロ・マストロヤンニ)を愛してしまいます。そして、彼が本当の父親では(?)という疑惑が生じてくるのです。さわやかに、ひたむきに恋するナスターシャと、彼女のまばゆい裸体が忘れられません。新作『テス』でナスターシャは、ふたりの男性の間でゆれ動く女心をきめこまやかに演じられるまでに成長しました。愛に誠実に生きるためなら、泥沼にはいつくばっても忍耐しつづける女テス。彼女は、ひとつぶの宝石のようなまごころを抱いて、あかつきの光の中へ消えていきます。次回作は、コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』です。

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