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Interview by Jodie Foster

Film Comment September 1982

星(スター)について──星が光と熱を発生するということ思い出すのは有益だ。それらの熱が燃え尽き、やがて暗くなっただいぶあとに、それらの光がアメリカまで達する。それこそが星と私達との距離であり、星たちが望む距離なのだ──H.J.


ジョディ:自分のことを好きになれない理由って何?

ナスターシャ:誰かに自分の身も心も捧げるのが私にはできないということかな…。いつも逃げたい、どこか違うところへいきたいと思ってしまう。それが私に必要なものであると同時に、拒絶したいものであるってことが、私を苦しめている。

ジョディ:友だちとか、両親との関係のこと?

ナスターシャ:すべての関係ね。そこにはいつも混乱が生じてる。

ジョディ:それは女優特有の症状だって言うけど。

ナスターシャ:そうなの? 誰が言ってるの?

ジョディ:一般人がよ。女優っていう人種は誰か一人とだけ付き合うことがほとんどできないんだ、って彼らは思ってんのよ。女優ってのは個性が強すぎるからってね。なにかひとつのこととか誰か一人に身を捧げなきゃダメだという考えを認めることが、ますます女優たちを苦しめてる。そういうのもどうかしてると思うのよね。あなたはこういう考えにどうれくらい影響されてるの?

ナスターシャ:さっき私が言った人たちにそういうことを言うとき、私は自分の言ったことを全部忘れちゃうの。そのとき私に誠意がなかったという意味じゃないんだけど…。でもあなたの言ったことはいい加減すぎるわ。ひどいと思う。そういうのは空しくて、薄っぺらで、不愉快な気持ちになる。まるで最初からわたしは何も言うべきじゃなかったみたい。もう自分を抑えられないから言っちゃうけど、うん、それは自己中心ってものじゃない? ──もっと気分のいい話を、満足のいく提案をしましょうよ。

ジョディ:愛されたいと感じるのはどんなとき? 逆に愛したいと思うときは?

ナスターシャ:いつも私は愛したいと思ってるのよ。でも私が愛したいと思う感情は、私のママへのものだってことがわかったの。私としては他に誰か見つけたいんだけどね。今の状態はとても健康的とは言えないでしょ?

ジョディ:必要以上に愛想良くしたり、みんなの気分を良くしようとしたり、常に愛されるように努めたりする──あなたは自分にそういった女優特有の症状があると思う?

ブリジット(ナスターシャの母親):危険なのはナスターシャがそれこそ1秒1秒変化することができるということでしょうね。人々はナスターシャがいつも感じが良く、ネコみたいにいつも動き回ってると思ってるわ。そのうち彼らはがっかりするでしょう。もし彼らがナスターシャを愛そうとするなら、彼女の気持ちが1秒ごとにクルクル変わるのを覚悟しなきゃならないわ。ほとんどの親たちにとって愛するということは、自分の子供に自分が良いと思ってることをさせることだと思うのだけど、ナスターシャの顔を見てると彼女が彼女なりに生きていることが幸せなんだなと思い知らされるの。だから私は「それはダメよ」とかいうことはできない。私は「事故にあったの? 無事なの?」とかそういうのは聞きたくないから自分の家で静かに死ぬのを望むけど、ナスターシャが幸せなら彼女のやりたいようにやるのがいいのよ。ときおりそういうのが親にとっては辛いけど、私の経験から言えるのはそれだけね…。

ジョディ:ファンを愛するがゆえに、世間に対して個性的であろうとする傾向はある?

ナスターシャ:まさにそうね。ファンにはフェアなことじゃないと思うし、私にとっても良くないことだけど。最悪なのは私に必要な、わたしが好きになりかけた人にそういうことをしちゃうってこと。彼が好きだし、なんでも話す仲なのに。とても不思議。私は彼と何らかの方法で打ち解けたいの。自分の監督を理想の人につくりあげなくてはならないのね。

ジョディ:あなたに魅せられてしまったファン、あなたに虜になってしまったファンの行動が恐くはない? ときどきわたしはあなたが本当に、なんというか…スクリーンであんなにも役になりきっているのを見ると驚いてしまうの。

ブリジット:ナスターシャのもっとも魅力的な面がそれね。誰一人彼女を本当に「ものにする」ことはできない。そこには常に薄いバリアがはられてるの。これが男たちを狂わせるのね。

ナスターシャ:2、3回は関係を持ったこともあるわ──つまり、男の人が私を「ものにした」ことがね──そして彼らは私を捨てたの。でもゲットしたとかしてないとかのゲームをしたつもりはないわ。これがわたしのやり方なの。私は彼らとデートして、楽しみたかっただけ。彼らの頭のなかで事実と妄想がかけ離れていっても私にはどうすることもできない。辛いことね…。

ジョディ:あなたに虜になった人々と危険を考えずに友好を深めようとするのは恐ろしいことだと思うわ。

ナスターシャ:ええ、そうでしょうね。でももっと最悪な問題はそういう人たちが何かにハマりすぎてて周りが見えなくなってるってことよ。結局、現実に彼らがあなたと恋愛関係になることはないのに。ときどき、彼らに興味を持ったり、面白がったり、素晴らしいと思ってる人たちに会うわ。彼らはそういう人たちが決して素晴らしい人間ではないことに気付いてないのよ! それを面白くする唯一の方法は──自分がいかに面白くない人間だということを自覚することだわ…私たち全てがね。そこにはたくさん──学ぶべき、やるべきことがある。まだ誰も何かを知ろうとしてないのよ。

ナスターシャ:物事が間違った方向へ進むとママは常に私に教えてくれた──例えば、私がある関係について臆病になっていたとき──母がしたことは一つ、それを認めることだった。私が方向を間違っているということをね! そうでなければわたしも時間を無駄にするし、他の人にとっても同じだ、と教えてくれたの。

ジョディ:何かを所有したいとき、何かで成功したいと思うときって失敗の可能性もつきものでしょ。誰かがあなたを理想の女にしたてあげようとすると、あなたはその人を敬う気持ちがなくなって、逃げたくなってしまうのね。

ナスターシャ:そうなの。あなただってなぜ他の人が自分の生き方についてあれこれ言うのか理解できないでしょ。あなたは「神様、人が私を最高だと思っているならば、彼らこそ最高の人間になるよう努力すべきだわ」と考えるタイプね。

ジョディ:うーん、それってあなたが綺麗なだけでなく、いい女優だからよ。

ナスターシャ:わかってるわ。わたしよりきれいな人はたくさんいるし、わたしよりいい女優もたくさんいる。思うに…私は私でしかないの。でも正直言って、私には理解できないことばかりだわ。愛ってなんて素晴らしいんだって思うこともある。でもそれって言葉で説明できるものではないということね。


Pictures with Jodie

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