1976年から6年間続いたアメリカの独立戦争が始まったばかりのころ。トム・ボブは、冬の間に仕止めた獲物を売るため、14歳の息子ネッドを連れて、アディロンダックの山の中から川を下ってニューヨーク市へやってきたおりしもマンハッタンはイギリス軍とワシントン軍の攻防戦の真っ最中。町は怒り狂う群衆であふれ、路上には兵士を募るビラが嵐のように舞っていた。
その混乱の真只中にイースト・リバーの波止場についたトムは、大陸軍の兵士にボートをはじめ一切合切没収されてしまった。岸辺でアジる愛国者たちの中にひときわ目立つ美しい娘がいた。ニューヨークでの裕福な商家に生まれながら、戦いに身を投じたデイジー・マッコナヘイである。
ネッドも稼ぎの足しにとブルックリンで徴兵中の舞台に鼓手として加わることになった。息子を戦争にとられたトムの採る道はただ一つ──息子を守るために自ら闘うしかないのだ。
ブルックリンの戦いで傷つき野戦病院に収容されたトムの介抱に当たったのはデイジーだった。彼女はトムに惹かれて行くが、愛国心に燃える彼女には信念のないトムが歯がゆい。
そのうちネッドがイギリスのピージー特務曹長の捕虜になった。息子を救出しに敵のキャンプにしのび込んだトムは、ネッドが両足を生皮で縛られ、弾薬の入った樽に繋がれているのを見て、激しい怒りを覚えた。真の愛国心に目覚めた彼は植民地解放のために闘うゲリラ部隊に加わるのだった。