今のままでいて







製作: ジョバンニ・ベルトリッチ
監督: アルベルト・ラットゥアーダ
脚本: エンリコ・オルドイニ、アルベルト、アルベルト・ラットゥアーダ
撮影: ルイス・アルカイネ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: マルチェロ・マストロヤンニ(ジュリオ)
ナスターシャ・キンスキー(フランチェスカ)
フランシスコ・ラバル(ロレンツォ)
モニカ・ランダル(ルイーザ)
バーバラ・デ・ロッシ(イラリア)
ジュリアナ・カランドラ(テレサ)
製作会社: イタリア・サンフランシスコ・フィルム
公開: 1978年イタリア。
日本公開1979年(コロムビア映画配給)。カラー、105分。




STORY

フィレンツェに下宿している美しい女子学生フランチェスカは、郊外の宏壮な邸宅を訪れたときに出会った中年の魅力的な男性ジュリオに、何故か心惹かれるものを感じた。フィレンツェに住む一流の造園設計士である彼は、現在50歳で、長年連れ添ってきた妻ルイーザと、18歳の娘イラリアと暮らしている。最初は父娘ほどに年の違うフランチェスカの積極的接近に、いささか戸惑い気味だった彼も、次第に彼女の強烈な香りに惹かれていく。2人はいつしかベッドを共にし、真剣に愛し合うようになっていた。フランチェスカのはちきれんばかりの若い肉体の前では、妻と娘の存在も何の障害にもならなかったのだ。

ジュリオの旧友ロレンツォは、フランチェスカの身元を知っていた。彼女の母親は、遠い昔、ジュリオが愛した女性だった。もしかして、フランチェスカの父親はジュリオなのでは……2人の中を知ったロレンツォは、自分の疑惑をジュリオに打ち明けた。愕然とするジュリオ。2人の間にある男女の仲を越えたいつくしみ合い……フランチェスカのあの優しさ、あたたかさは……まるで娘が父親に対して抱く深い愛情のものではないか? 苦しんだジュリオは、もうフランチェスカには会うまいと決心した。

フランチェスカは、ジュリオの突然の心変わりをいぶかり悲しんだ。彼は仕方なく、一切の疑惑を告白する。ショックを受けながらも、フランチェスカはそんな疑惑を振り切ろうとする。ジュリオは自分の人生に入ってきた唯一の男性であり、心から愛していたからだ。

一方ジュリオをルイーザの結婚は暗礁に乗り上げていた。おまけに娘のイラリアは妊娠し、その子供を堕ろそうとしている。ジュリオは妻にすべてを打ち明けた。しかしルイーザは嫉妬に狂って家庭をぶち壊すような女ではなかった。今でもまだ彼を愛しているのだ。彼女の慎み深さ、忍耐強さを、ジュリオは尊敬し、有難く思うのだった。

しかし、こんな状況でも、ジュリオはフランチェスカとの関係を清算することはできなかった。父娘であるかもしれないという疑いが逆に2人の絆をより強くしているのだろうか? 2人の愛は断ち切ることの出来ない秘密めいた存在だった。ある時、フランチェスカと共にマドリッドにやって来たジュリオは、偶然イラリアと会う。彼女はお腹の子を生もうと決心していた。以前とうって変わった明るい表情で語るイラリア。成長し、一人歩きを始めた娘の姿に、ジュリオの気持ちもなごんでいくようだ。

再びフィレンツェに戻ったジュリオとフランチェスカは、前にも増して愛が深まっていくのを感じていた。しかし、以前として2人が父娘であるという疑いは晴れていない。フランチェスカがボーイフレンドと親しげに話すのを見て、ホッとするとともに男としての狂おしい嫉妬も感じるジュリオだった。

ある晩2人は映画館へと出かけた。画面に気を取られていたジュリオが、ふと隣に目をやると、フランチェスカがいない。あわてて捜すジュリオ。しかし、映画館の中にも外にも、彼女の姿は見つからなかった。その彼の後ろ姿を建物のかげからそっと見つめるフランチェスカ。彼女の頬には涙がとめどもなくつたわっていた。これはいかにも彼女を彼女らしい、やさしい別れ方だった。遠い昔、彼女の母親がそうしたように……。





PRODUCTION NOTES

ナスターシャを一躍スターダムにのし上げ、そして、雑誌でしか見ることのできなかった彼女の姿を初めに日本に紹介してくれた映画だ。長いストレート・ヘアと、父親のクラウス・キンスキーの容貌からは想像できないエキゾチックな美しさは、久々ヨーロッパに登場した大型新人の名に恥じないものだった。そして、それ以上に見事なのがプロポーション。小さめの形のよい胸と、少女らしい華奢なスラリとした肉体を惜しげもなく披露して話題を呼んだ。





REVIEW / NOTE

準備中。





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Cosi come sei (1978) … iMDbによる詳細データ(英語)